日本の7月工場生産量低迷、製造業への圧力高まる
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日本の7月工場生産量低迷、製造業への圧力高まる

May 16, 2024

川崎市の京浜工業地帯の工場で働く男性(2017年2月28日、ロイター/加藤一成/ファイル写真、ライセンス権を取得)

[東京 8月31日 ロイター] - 7月の日本の工場生産高は予想以上に減少し、中国と世界経済の成長に対する懸念が高まる中、製造業にとって今年下半期の厳しいスタートを示唆している。

経済産業省(METI)のデータが木曜日に示した7月の鉱工業生産は前月比2.0%減少した。 この数値は市場予想の中央値である1.4%減よりも悪化し、6月の2.4%増に続いた。

経済産業省当局者は「7月は国内外の受注減少により、生産産業用機械を含む多くの産業の生産が減少した」と述べ、政府機関が鉱工業生産の評価を「中程度」から「シーソー状態」に引き下げたと付け加えた。回復傾向。」

電子部品・デバイスの生産高は5.1%減、生産機械の生産高は4.8%減となり、全体の減少を牽引した。

工場生産高の軟調な数字は、軽油とチップ製造装置の世界的な需要の低迷により日本の輸出が2年以上ぶりに減少した7月の貿易統計の低迷に続いたものだった。

生産機械のうち、半導体製造装置の生産高は16.4%減少した。 生産水準自体は悪くなかったが、半導体メモリーの需要を考慮すると厳しい見通しになる可能性がある、と経産省関係者は語った。

一方、自動車生産は自動車メーカーのサプライチェーン制約緩和のおかげで0.6%増加した。 トヨタ自動車(7203.T)やホンダ(7267.T)などの自動車メーカーは、その広大なサプライヤーネットワークを通じて他の日本メーカーに大きな影響力を持っている。

木曜日のデータでも示されたように、工業省が調査した製造業者は生産量が8月に2.6%増加、9月に2.4%増加すると予想しているが、予測は実際の結果よりも楽観的な傾向が多い。

SOMPOインスティテュートプラスのエコノミスト、小池正人氏は、火曜日に国内14の組立工場で生産を停止したトヨタ自動車のシステム障害によるさらなる下押し圧力の可能性もあり、生産は引き続き低迷すると予想されると述べた。

経済産業省関係者は、中国の不動産懸念が日本の鉄鋼やプラスチックなどの建築資材市場に部分的に影響を与えていると述べた。

同氏は「世界経済の低迷と物価上昇の影響を引き続き注視していく」と述べた。

他のデータによると、7月の日本の小売売上高は前年同月比6.8%増加した。 これは市場予想の中央値である5.4%増を上回り、新型コロナウイルス感染症パンデミックからの日本の経済と観光の再開を背景に、2022年3月以来17カ月連続の拡大となった。

データによると、前月比で小売売上高は6月の0.6%減に続き、7月は2.1%増加した。

最新のロイター調査によると、世界第3位の日本経済は4─6月に6.0%のバラ色の成長を記録した後、7─9月には年率1.2%縮小すると予想されている。

杉山聡レポート; 小宮貫太郎著。 編集:Chang-Ran Kim、Shri Navaratnam、Sam Holmes

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